Classici giapponesi con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
シカシ何の遺恨が有ッて、如何なる原因が有ッて。
想うに文三、昇にこそ怨はあれ、昇に怨みられる覚えは更にない。然るに昇は何の道理も無く何の理由も無く、あたかも人を辱める特権でも有ているように、文三を土芥の如くに蔑視して、犬猫の如くに待遇ッて、剰え叔母やお勢の居る前で嘲笑した、侮辱した。
復職する者が有ると云う役所の評判も、課長の言葉に思当る事が有ると云うも、昇の云う事なら宛にはならぬ。仮令それ等は実説にもしろ、人の痛いのなら百年も我慢すると云う昇が、自家の利益を賭物にして他人の為めに周旋しようと云う、まずそれからが呑込めぬ。
仮りに一歩を譲ッて、全く朋友の信実心からあの様な事を言出したとしたところで、それならそれで言様が有る。それを昇は、官途を離れて零丁孤苦、みすぼらしい身に成ッたと云ッて文三を見括ッて、失敬にも無礼にも、復職が出来たらこの上が無かろうト云ッた。
それも宜しいが、課長は昇の為めに課長なら、文三の為めにもまた課長だ。それを昇は、あだかも自家一個の課長のように、課長々々とひけらかして、頼みもせぬに「一臂の力を仮してやろう、橋渡しをしてやろう」