Classici giapponesi con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
「どうしても事務外の事務の巧なものは違ッたものだネ、僕のような愚直なものにはとてもアノ真似は出来ない」
「誰にも出来ない」
「奴の事だからさぞ得意でいるだろうネ」
「得意も宜いけれども、人に対ッて失敬な事を云うから腹が立つ」
ト云ッてしまッてからアア悪い事を云ッたと気が附いたが、モウ取返しは附かない。
「エ失敬な事を、どんな事をどんな事を」
「エ、ナニ些し……」
「どんな事を」
「ナニネ、本田が今日僕に或人の所へ往ッてお髯の塵を払わないかと云ッたから、失敬な事を云うと思ッてピッタリ跳付けてやッたら、痩我慢と云わんばかりに云やアがッた」
「それで君、黙ッていたか」
ト山口は憤然として眼睛を据えて、文三の貌を凝視めた。
「余程やッつけて遣ろうかと思ッたけれども、シカシあんな奴の云う事を取上げるも大人気ないト思ッて、赦して置てやッた」
「そ、そ、それだから不可、そう君は内気だから不可」
ト苦々しそうに冷笑ッたかと思うと、忽ちまた憤然として文三の貌を疾視んで、
「僕なら直ぐその場でブン打ッてしまう」
「打ぐろうと思えば訳は無いけれども、シカシそんな疎暴な事も出来ない」
「疎暴だッて関わんサ、あんな奴は時々打ぐッてやらんと癖になっていかん。