Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate

Aozora Bunko

から、彼地から小石川へ下りて、其処此処と尋廻るうちに、ふと水道町で一軒見当てた。宿料も廉、その割には坐舗も清潔、下宿をするなら、まず此所等と定めなければならぬ……となると文三急に考え出した。「いずれ考えてから、またそのうちに……」言葉を濁してその家を出た。

「お勢と諍論ッて家を出た――叔父が聞いたら、さぞ心持を悪くするだろうなア……」と歩きながら徐々畏縮だした。「と云ッて、どうもこのままには済まされん……思切ッて今の家に下宿しようか?……」

今更心が動く、どうしてよいか訳がわからない。時計を見れば、まだ漸く三時半すこし廻わッたばかり。今から帰るも何となく気が進まぬ。から、彼所から牛込見附へ懸ッて、腹の屈托を口へ出して、折々往来の人を驚かしながら、いつ来るともなく番町へ来て、例の教師の家を訪問てみた。

折善くもう学校から帰ッていたので、すぐ面会した。が、授業の模様、旧生徒の噂、留学、竜動、「たいむす」、はッばァと、すぺんさあー――相変らぬ噺で、おもしろくも何ともない。「私……事に寄ると……この頃に下宿するかも知れません」、唐突に宛もない事を云ッてみたが、先生少しも驚かず、何故かふむと鼻を鳴らして、只「羨ましいな。