Classici giapponesi con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
「エー今は仲々婚姻どころじゃアないから……」
「アラそんな事を言ッてお上げじゃア母親さんが尚お心配なさらアネ。それよりか……」
「イエまだお咄し申さぬから何ですが……」
「マアサ私の言事をお聞きヨ。それよりかアノ叔父も何だか考えがあるというからいずれ篤りと相談した上でとか、さもなきゃア此地に心当りがあるから……」
「母親さん、そんな事を仰しゃるけれど、文さんは此地に何か心当りがお有なさるの」
「マアサ有ッても無くッても、そう言ッてお上げだと母親さんが安心なさらアネ……イエネ、親の身に成ッて見なくッちゃア解らぬ事たけれども、子供一人身を固めさせようというのはどんなに苦労なもんだろう。だからお勢みたようなこんな親不孝な者でもそう何時までもお懐中で遊ばせても置ないと思うと私は苦労で苦労でならないから、此間も私がネ、『お前ももう押付お嫁に往かなくッちゃアならないんだから、ソノーなんだとネー、何時までもそんなに小供の様な心持でいちゃアなりませんと、それも母親さんのようにこんな気楽な家へお嫁に往かれりゃアともかくもネー、若しヒョッと先に姑でもある所へ往んで御覧、なかなかこんなに我儘気儘をしちゃアいられないから、今の内に些と覚悟をして置かなくッちゃアなりませんヨ』