Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

Leggi 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) di 葉山 嘉樹 (はやまよしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 161.305 caratteri · 321 schermate

Aozora Bunko

それは皆四十を越しているか、そうでなければまだ十五、六の子供かであった――そんなのが娘さえも交じって四、五人いた――働き盛りの者はどこにいるだろう? と、人々は思わずにはいられなかった。

働き盛りの者は、夕張炭田の、地下数千尺で命をかけて、石炭を掘っているのだ! それに、彼らの息子や娘が、そっちへ出かせぎに行っているのだ。そして、帰って来れば、不具者か敗残の病躯か、多くは屍になって帰って来るのだ。

「おれも、片輪になって帰らねばならないだろうか」ボーイ長は、灰になりかけた石炭のような、味気ないさびしさに心を虫食われた。

「サア、行こうか、今度は僕が負うからね」藤原が言った。

人足の人たちも手伝ってくれて、ボーイ長は藤原に負われた。三人は、また、四本の足をもって、馬蹄形の海岸の石崖の端を、とぼとぼと拾い歩きして行った。そうして、藤原は丈が高かったにしても、雪は二尺から積もっていた。踏まれた道は狭かった。ボーイ長は、道ばたの高い雪へ、足で合図の印でもつけるようにして、その足をひきずらねばならなかった。

三人は、それほど黙っていないで、まれには一言ぐらい何か言ったらいいだろうと思われるほど、黙ってくっついて歩いた。