Classici giapponesi con furigana
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うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
Leggi 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) di 葉山 嘉樹 (はやまよしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 161.305 caratteri · 321 schermate
おれが、覚悟を持ってることは、もう言わなくてもわかってるだろう。サア! くだらない筋だの、金ピカだのを除って、人間として、人間の要求に応ずるがいい」
波田はその椅子の上へ、ドカッと腰をおろした。そしてシーナイフを藤原の前から取って彼の尻っぺたにブラ下がっている、その帆布製の鞘に収めた。
人々は初めてホッとした。彼がライオンのように、あばれ回らなくて幕になったことが、だれもを安心させた。実際、それはまあよかったとだれもを感じさせた。
船長は、まるで、ばかにしたような態度を、要求書へ向けていたのだが、今では、それが非常に尊いものででもあるように、チーフメーツの前から、自分の前へ引き寄せて、ながめ初めたのであった。この紙っきれに、あの情熱と憤懣とが織り込まれてあったのだ! 彼は、それを引き裂かなかったことを今になって喜んだ。
それを引き裂きでもしていようものなら!
「それで、その要求書にある条項を、一々説明しましょうか、もし、お求めになるならば」藤原は言った。
「いいや、説明には及ばないだろう。大抵わかってるだろうから。しかし、一応メーツたちと相談しなければならないから、お前たちは、ここでちょっと待っててもらいたいね。