Classici giapponesi con furigana
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かいていとし
海底都市
海野 十三
Leggi 海底都市 (かいていとし) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 84.118 caratteri · 168 schermate
そしてそれに一々火をつけるわけでもないのに、雁首から煙がゆらゆらとあがった。
その煙のあがり方が愉快だ。五本の雁首から五本の煙があがって、煙突だらけの工場そっくりになるかと思うと、次の雁首の一つだけが煙がゆらゆら立ちのぼる。そうかと思うと、こんどは三本から立ちのぼる。それを見ていると、まるで煙の音楽会というか、煙の舞踊会というか、たしかに或るリズムに乗って煙がふきだしてくるのであった。
もちろん、その合間合間には、博士の髭だらけの中から、別にもうもうたる煙がふき出てくる。
「先生は、煙草がお好きと見えますね」
僕は、素直に感想をのべた。
「うん。わしは連日、脳細胞を使い過ぎるので、どうしてもこれをやらないと、早く疲労がとれないのじゃ」
「ずいぶん変わった形のパイプですね。そんなパイプが海底都市では、はやるのですか」
「はやるというわけではない。これはわしの考案したものでな、ほかにはない特殊のものじゃ」
「煙の出るところが五つもありますね」
「そうだ。五種類の薬品をつめこんであるのだ。それを適当に蒸発せしめて、或る特殊のリズムで脳神経に刺戟をあたえる。このリズムを決定することがむずかしい」