Classici giapponesi con furigana
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しんやのしちょう
深夜の市長
海野 十三
Leggi 深夜の市長 (しんやのしちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.982 caratteri · 220 schermate
それも型のすこし大きいやつだろう」
「えッ、――」
僕はギクリとした。ナイフといえば、僕はいつも大型の七つ道具のついたナイフを持って歩いていた。それはいつもチョッキの右下のポケットに入れてあった。ソッと、触ってみると、そのときもその場所に固いものが手に触れた。たしかに大型のナイフを持っていた。
「そうだろう。……これを御覧よ。このニッケル貨幣は三枚とも糊で貼りあわせたように、ピタリとくっついて離れない。何故だろう? これはつまり、このニッケル貨幣が強い磁力を持っているせいなんだ。いまお前さんが取出したとき、変な恰好をして繋がっていたから、それで気がついたのだ。こいつは余程風変りな事件だぞ」
老人はそういって、首をかしげた。密着して離れない三枚のニッケル貨幣!
「そんなことから風変りな事件だということが分るんですかね。もっともニッケル貨幣同志で、こんなにくっつき合っているのを見たのは今が始めだけれど……」
「実に風変りだ。だが風変りだけに、こいつは早く種があがるかも知れないよ。まだ有る筈だ。ほらこれだこれだ。この時計を御覧よ」と老人は懐中時計の硝子蓋を叩きながら、目を輝かした。