Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふかがわにょうぼう

深川女房

小栗 風葉

Leggi 深川女房 (ふかがわにょうぼう) di 小栗 風葉 (おぐりふうよう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.597 caratteri · 57 schermate

Aozora Bunko

「別にどこも……相変らずズキズキ疼くだけよ」

「どうかその、疼くだけでも早く医者の力で直らないものかねえ! あまり痛むなら、菎蒻でも茹でて上げようか?」

「なに、懐炉を当ててるから……今日はそれに、一度も通じがねえから、さっき下剤を飲んで見たがまだ利かねえ、そのせいか胸がムカムカしてな」

「いけないね、じゃもう一度下剤をかけて見たらどうだね!」

「いいや、もう少し待って見て、いよいよ利きが見えなかったら灌腸しよう」と下腹をさすりながら、「どうだったい、お仙ちゃんの話は?」

「まあ九分までは出来たようなものさ、何しろ阿母さんが大弾みでね」

「お母の大弾みはそのはずだが、当人のお仙ちゃんはどうなんだい?」

「どうと言って、別にこうと決った考えがあるのでもないから、つまり阿母さん次第さ。もっともあの娘の始めの口振りじゃ、何でも勤人のところへ行きたい様子で、どうも船乗りではと、進まないらしいようだったがね、私がだんだん詳しい話をして、並みの船乗りではない、これこれでこういうことをする人だと割って聞かしたものだから、しまいにはいろいろ自分の方から問いを出して考えていたっけ。