Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

Leggi 渡良瀬川 (わたらせがわ) di 大鹿 卓 (おおしかたく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 280.528 caratteri · 557 schermate

Aozora Bunko

を出るとそういうことが行われている」

正造の語気は転じて沈痛となり、辛辣になってきた。

「又もう一つは有形的のものはよく人が気がつく、然れども無形に属するものはいかにも気のつきかたが遅い。岐阜、愛知の震災の如き、三陸の海嘯の如き、吾妻山爆発の如きは、たいていな馬鹿でもこれはわかる。大臣やなにかもみな飛んで行く。天災すら、政府はこれを処置するでございましょう。この鉱毒事件は天災に加うるに人為の加害があります。人為の害は人為でいやし得るに極っている。防げる人為の害を捨てておくのはわからない話である。わからないはずである。人為で与えた害はまた人為をもって掩うことが出来るからである。金をまき散らして山師が働けば、何分様子を知らない人が反対の議論を信じるのは拠ないことでございます。けれども被害地の人民が卑屈で今日まで声を立てぬということより、農商務の官吏等が声を立てぬというのは幾百倍の卑屈というべきか、無学というべきか、実にいう言葉を知らぬのである。まさかに蛆虫ともいえず馬鹿野郎ともいえぬ。なんと形容したらよいでございましょうか。諸君ごらんなさい、関東の地面は平坦で地が広い、日本では実に目を遮ぎるものがない沃野、この良田数十里の間が害されて、これを救うものが政府の内にないというに至っては、諸君いかがでございます」