Classici giapponesi con furigana
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Leggi 渡良瀬川 (わたらせがわ) di 大鹿 卓 (おおしかたく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 280.528 caratteri · 557 schermate
壮丁のいないときをつけこんで、老若男女を脅かし、騙かして印を取ったということは、いかに金が欲しくてするからといっても、いやしくも役人という肩書を持った奴が、古河市兵衛の奴隷になるとは怪しからぬことであって、この人間が今日まだ郡吏とか何とかをしているというに至っては、日本政府なし、政府がある以上は、かような奴は厳重なる御処分があってよろしかろうと思う……」
訴えてここに来たとき、階上階下とも寂として声なく、満場の顔々が呼吸を止めた静けさだった。感動が人々を蔽うたのであろうか。正造もまた、自ら感に堪えぬもののように黙然としていたが、ややあって俄かに身づくろいを直し、粛然とした面持で、
「群馬県新田郡という処に金山というのがある。栃木県にも唐沢山がある。この山にはよく茸が出るので、年々秋になると尊きあたりの茸狩りに御出になることがあるのである。而して麓の村々には鉱毒があるのである。明治十四年の頃、北越御巡幸のさいには、鰥寡孤独をはじめ忠臣義僕、それぞれ御賞与の御扱いがあったものである。爾来、御聖徳というものはますます盛んにましますのに、その麓の鉱毒のあるところに御案内してくる人がある。