Classici giapponesi con furigana
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げんぞうがはら
源蔵ヶ原
山本 周五郎
Leggi 源蔵ヶ原 (げんぞうがはら) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.843 caratteri · 28 schermate
「みんなが揃ったらって」云いかけて、宗吉は振向いた、「――来たようだぜ」
女中となにか云う男の声がし、すぐに障子をあけて泰二が顔を出した。縞の袷に半纒、三尺帯をきちっとしめている、痩せて頬のこけた顔は、寒さのためか蒼白く硬ばり、唇も紫色になっていた。
「やあ」と泰二は五人それぞれに頷きかけ、こっちへはいって障子を閉めた、「――おそくなって済まなかった、ちょっと仕事の区切りをつけていたもんだから」
「ここへ来いよ」と市三が自分の脇へ手を振った、「のろ、もうちっとそっちへ寄れ」
「いつでもこの伝だ」のろは膝をずらした、「のろ、あっちへいけ、へえ、のろ、こっちへ来い、へえ、なんてえこった」
「泰さん」と宗吉が云った、「断わっておくがおめえの膳はねえんだ、それにはわけがあるんだが」
泰二はわかっているというふうに、こくんと頭をさげ、膝を固くしてうなだれた。市三だけが眼の隅で、それを見た。
「改まってわけということもねえだろう、話はお光ぼうのことだ」と忠太が宗吉のあとを継いで云った、「――お光ぼうがこのうちから暇を取って、いなくなったのは十月のことだ、それから五十日、どうしているか誰にもわからなかった、そうして十日まえに聞いた