Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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げんぞうがはら

源蔵ヶ原

山本 周五郎

Leggi 源蔵ヶ原 (げんぞうがはら) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.843 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

「うるせえな」と宗吉が云った、「少しおちついて飲めねえのか」

「これが性分でね、おちつくまではおちつけねえんだ」又次郎は手酌で飲み、摘み物を喰べた、「お光ぼうが大川へ身を投げて死んだ、なぜ死んだかっていうわけがわかった、それでなかまがここへ集まった、――お光ぼうはおれたち六人の守り神みてえなこで、誰も手出しをしちゃあいけねえってえ約束をした」

「今年の春まではな」と忠太が云った、「その約定は二月まで、泰二がお光ぼうと夫婦約束をするまでのこった」

「それだって、ほかの者が手出しをしねえって約定にゃ変りはねえだろう」と又次郎がやり返した、「泰二とお光ぼうの夫婦約束は、おれたちみんなが認めたんだ、泰二はだしぬいたんじゃなく、お光ぼうに話すまえにおれたちに相談した」

「そのとき」と忠太が証文に爪印を捺すような口ぶりで云った、「いのちがけだって泰二が云ったのも覚えてるだろう」

「芝居がかっているようだがしんけんだった」と宗吉が云った、「ふだんはあんまり口もきかねえし、なにか云うにしても、木の枝を折っぺしょるように、ぽきぽきした云いかたしかできねえ、それが、――いのちがけなんだ、と云いだしたんでおれたちは一言もなかった」