Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Leggi 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) di 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 132.395 caratteri · 263 schermate

Aozora Bunko

そして、『鷹の城』が岬の角に来ると同時に、夜な夜な上陸しては、防堤のあたりを彷徨いはじめました。ねえ夫人、艇長はその土の上に、一夜に一字ずつ毒殺者の名を記していったのですよ」

とそこで、現実の恐怖が再びしんしんと舞い戻ってくるのだったが、さて彼が取り出したものを見ると、それには奇様な符号が、並んでいるにすぎなかった。

防堤に書かれた符号の図

しかし法水は、それに妖魔のような気息を吹き込んでいった。

「この一団の符号が、この真裏に当る、防堤の上に記されてあったのですが、一見したところでは、なんのことはない子供の悪戯としか見えないでしょう。しかし、計らずもこれに、僕の偏狂な知識が役立ちました。つまり、これを古代火術符号(以上の符号は、火薬の始祖コンスタンチン・アンクリッツェン以降、ヴェネチアの攻城火術家アレッサンドロ・カポビアンコあたりまで用いられていたもの)に当ててゆくのですが、もちろんその知識は、外国の軍事専門家――しかも、極めて少数の人たちに限られていると云えましょう。でまず、最初の一つから、硝子粉、浸剤、硫黄、単寧、水銀、醋、溶和剤、黄斑粉、紅殻、樹脂――と読んでいって結局その頭文字を連ねるのです。