Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
せんこうてい「ハビヒツブルグ」
潜航艇「鷹の城」
小栗 虫太郎
Leggi 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) di 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 132.395 caratteri · 263 schermate
そうでなくてさえ儀右衛門は、そうと知ってからというもの、双体畸形特有の、奇異な心理に翻弄されはじめた。
それは、永劫に解けぬ循環論であった。
双体畸形の二人は、一人でも二人でもなく、生命は二つのようでもあるが必ずしもそうではない。
そうなると、時計の振幅がだんだんに狭められてゆくように、逢痴に対する愛着も、つまるところは、自分自身を恋するように思われてきた。そして、はては四次元が三次元に、また二次元にと、ついには外界のすべてが、自分自身の中へ沈潜してゆくのではないかと、顫かれたのである。
しかし、それは明らかに、狂気の前兆である。
儀右衛門は、その危険な囁きから遁れようとして、最初の夜のことを想い出した。そして、何より一応は、現場の瀬踏みをしなくてはならぬと考えた。
と云うのは、あの時小六と逢痴との間は、玻璃の房に隔てられていて、たしかに小六は、その三稜鏡のため、二重に見えたのではないか――と考えられたからだ。
しかし、今度は案に相違して、その玻璃房は、二重屈折の三稜鏡だった。
したがって逢痴の姿が、二重に映ろう道理とてはないのである。
こうして、否定と肯定とが背中合せして、紛乱の渦が、いよいよ波紋を拡げているうちに、いよいよこの一座は、「四谷怪談」