Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Leggi 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) di 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 132.395 caratteri · 263 schermate

Aozora Bunko

朝枝は水っぽい花模様の単衣を着、薄赤色の兵児帯を垂らしているが、細面の頸の長い十六の娘で、その四肢は、佝僂のそれのように萎え細っていた。

全体が腺病的で神経的で、なにかの童話にある王女のように、花の雨でも降れば消え失せるのではないかと危ぶまれる――それほどに、朝枝は痛々しく蝋のような皮膚色をしていたが、一方にはまた、烈しい精神的な不気味なものがあって、すべてが混血児という、人種の疾病がもたらせたのではないかとも思われるのだった。

ところが、入ってくるウルリーケを見ると、長い睫毛の下がキラリと光った。

彼女は母に、とげとげしい言葉を吐いたのである。

「お母さん、貴女はこのアマリリスを、どうしてここへ持っていらっしゃったのです。ああ判った。貴女は私を殺そうとお考えになっているのでしょう。

だってこの花のことは、ようく御存知のはずなんですもの……私をまた床に就かせようとしたって……ああ、きっと、そうにちがいありませんわ」

朝枝のヒステリックな態度には、何かひたむきな神々しいような怖ろしさがあって、それには何より、法水が面喰らってしまった。

すると、瞬間ウルリーケの顔には狼狽したようなものが現われたが、彼女は動ぜず、静かに云い返した。