Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Leggi 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) di 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 132.395 caratteri · 263 schermate

Aozora Bunko

「ところで、末尾にある註を見ると、これにもラハマン教授が不審を述べているのだが、その隠れ衣は一度氷島で使われたきり、その後は杳として姿を消してしまったのだ。支倉君、氷島なんだよ――しかもその時は、ブルンヒルトの面前で行われ、また、それが動機となって、女王の不思議な運命悲劇が始まったのだ。ところが、この今様ニーベルンゲン譚詩になると、その氷島というのが何処あろうトリエステなんだよ」

「なに、トリエステ……」

「そうなんだよ。そこで支倉君、トリエステで隠れ衣を冠った、ジーグフリードというと、それはいったい、誰のことなんだろうね」

「すると君は、シュテッヘ大尉のことを云うのか。あの男は生きながら、『鷹の城』の中で消え失せてしまったのだ……」

「いやいや、その名はまだ、口にする時機じゃないがね。しかし、いま判っているのは、ジーグフリードがその隠れ衣を、自分で冠ったのではなく、ブルンヒルトに被せられた――という一事なんだ。そして、それ以来地上から姿を消して、とうてい理法では信ぜられぬ生存を続けているのだが、ときおり海上に姿を現わして、いまなお七つの海を漂浪っているのだ。