Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
みおつくし
澪標・落日の光景
外村 繁
Leggi 澪標・落日の光景 (みおつくし) di 外村 繁 (とのむらしげる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.889 caratteri · 268 schermate
私はそんな自分を嫌悪する。しかしどうなるものでもない。
次兄がいなくなったので、私は脇村先生と床を並べて寝る。ある日曜日の朝のことである。私が起きようとすると、先生の手が伸び、私を先生の蒲団の中に引き入れようとする。私は少しく驚く。しかし私は先生を誰よりも尊敬している。幼い時、先生の膝の上に腰をかけて、父に叱られた記憶もある。肉親的な近親感も持っている。私は先生の手を拒むことはできない。私は先生の蒲団の中に入れられる。先生は私を強く抱き締める。日頃は、先生は絶対にといってもよいほど、感情を表さない。私は先生の腕の中で、自分はこんなに愛されていたのかと、そんな自分を幸福に思った。
以来、日曜日の朝の一刻を、私は先生のごつい木綿の蒲団の中で過すようになる。先生の腕の中で、私は極めて快活に甘ったれることも覚える。しかし、もとよりそれだけのことに過ぎなかったことは言うまでもない。
四年生になった。あの柔道部の選手が原級に止ったので、私と同級になる。つまり私は中学校を卒業するまで、「少年」であることを免れないことになる。がっかりする。
その五月、次兄が亡くなった。