Classici giapponesi con furigana
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はなかみろうにん
濞かみ浪人
吉川 英治
Leggi 濞かみ浪人 (はなかみろうにん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.425 caratteri · 39 schermate
半年過ぎ、一年経った。
織田雄之助は、友達へも、
(お千賀どのを、妻に娶う)と、かなり前披露してしまったし、庄左衛門もつい当座の嘘に嘘がかさんで、退っぴきならない板挾みになってしまった。
結局、その嘘は皆、親父が頑迷で、この結婚を理解しない――というせいに帰着させて、庄左衛門は近頃、雄之助を避け初めたので、物質的な損害もうけている雄之助としては、
(父子共謀のうえに相違ない)
と怒って、ひどく一閑を怨み初めた。
それでもまだ、お千賀の意志に、多分な頼みを残して、留守を窺っては、二、三度訪れたが、お千賀もふるえ上っているので、その三度とも玄関で追い帰したので、
(よしっ、その分ならば、一閑の出先へ行って、今夜こそ、俺の一分を立ててみせる。後で嘆くな)
と、最後の捨言葉を吐いて、千鳥庵の運座の帰りを待ちうけていたか、或はそこへ行く摺れ交いに、先夜の暴行をかっとしてやったものだった。
『――まあよかった。あれでもう来まい』
一閑は、そう云って、ひどく肩の荷を下ろしたつもりでいた。もちろん彼としては、織田家に借も貸もないつもりであるから。そして、
『数右衛門、又来いよ』