Classici giapponesi con furigana
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かせいたんけん
火星探険
海野 十三
Leggi 火星探険 (かせいたんけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 77.522 caratteri · 155 schermate
彼らの運命はどうなるのだろうか。
高い跳躍
箱自動車は、沙漠の砂をけって進む。四少年は、瞳をじっと火星人の群に定めて、顔を緊張に硬くしている。
火星人の大群は、手に手に棍棒のようなものを頭上に高くふりあげて、怒濤のようにこっちへ向って押し寄せてくる。
箱自動車は、そのまん中をめがけて矢のように走って行く。
「おい、もっとスピードをゆるめた方がいいよ。でないと、火星人をひき殺してしまうかもしれないからね」
山木が、運転台に注意した。
「だめなんだ、これが一番低いスピードなんだ」
「そんなことはないだろう」
「いや、そうなんだ。火星の上では、重力が地球の場合の約三分の一しかないんだ。だから摩擦も三分の一しかないから、えらくスピードが出てしまうんだ」
「そうかね。そんなことがあるかね」
山木には、ふしぎに思えた。
そのとき河合が、あっと声をあげた。と、自動車は大きくゆれ、かたんとはげしい音をたてて停ってしまった。
「うわッ」
箱自動車の上に乗っていた張とネッドは、いきなり空中へ放り出され、あっと思う間もなくばさりと砂の中へ叩きこまれた。砂だったからよかった。もし岩であったら、頭をめちゃくちゃにくだくところだった。