Classici giapponesi con furigana
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かせいたんけん
火星探険
海野 十三
Leggi 火星探険 (かせいたんけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 77.522 caratteri · 155 schermate
そのかわり全体がぎらぎらと眩しく銀色に光を増した。今や自分たちが大宇宙の真只中に在ることが、誰にもはっきり感ぜられた。
エンジンなおらず
そのとき四少年の大好きな青年技師ビル・マートンが廊下をこっちへ急ぎ足で来るのを河合が見つけた。
「マートンさん、エンジンはうまくなおりましたか」
「だめなんだ、河合君」マートンは肩をすくめて見せた。
「エンジンは、まるで馬のようにスピード・アップしている。この調子でゆけば、第一倉庫にある原料が全部使いつくされるまで、エンジンを停めることはむずかしかろうね」
ひどいことだ。どこまでも飛びつづけるしかないのだ。しかも舵がきかなくて、思う方向へも向けられない。つっ走るとはこのことだ。
「すると、今われわれの宇宙艇は、どの方向へ飛んでいるんですか」と河合が尋ねた。
「真東へ飛んでいる。黄道の面と大体一致しているよ。かねてわれわれが計画しておいた方向へは走っているんだがね」
「われわれが準備しておいた方向というと」
「火星に会える方向のことさ。でも三週間ばかり早すぎたよ」と、マートン技師は事もなげにいった。
「ほう、そうですか。この宇宙艇はやっぱり、火星へ行くように準備してあったんですか」