Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とうだいき

灯台鬼

大阪 圭吉

Leggi 灯台鬼 (とうだいき) di 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.718 caratteri · 27 schermate

Aozora Bunko

むしろさかり時の猫の声のほうが、余程似ています」

「ああそうそう、そうだったな」

と風間看守が引き取って言った。「……そこでわたしは、とりあえず三田村君に無電の方を頼んで、蝋燭の火をたよりにこの階段を登ったのです。そしてこの頂上のランプ室兼当直室で、とうとう、恐ろしいものを……」

「幽霊かね?」

と東屋所長が言った。

「そうです……あいつは、ランプ室の周囲の大事な玻璃窓を、外から大石でぶち破って侵入したのです」

ちょうどこのとき、三田村技手が、目の前の階段を指さしながら、大きな叫びを上げた。見れば、うす暗い蝋燭の火に照らし出されて、階段の踏面にたまったどす黒い血の流れが、蹴上げからポタリポタリとだんだん下へしたたり落ちていた。わたしは思わず息を飲みこんだ。そしてものも言わずにランプ室に躍り込んだわたし達は、とうとうそこでほんとうに化け物の狼籍の跡を見たのだった。

円筒形にランプ室の周囲を取り巻いた大きなガラス窓の、暗黒の外海に面したほうには、大きな穴があき、蜘蛛の巣のようなひびが八方にひろがり、その穴から冷たい海風がサッとガスを吹き込むと、危なげな蝋燭の火がジジッと焦立つ。