Classici giapponesi con furigana
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とうみょうのまき
灯明之巻
泉 鏡花
Leggi 灯明之巻 (とうみょうのまき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.444 caratteri · 47 schermate
今もある。……木魚の下に、そのままの涼しい夏草と、ちょろはげの鞄とを見較べながら、
「――またその何ですよ。……待っていられては気忙しいから、帰りは帰りとして、自然、それまでに他の客がなかったらお世話になろう。――どうせ隙だからいつまでも待とうと云うのを――そういってね、一旦運転手に分れた――こっちの町尽頭の、茶店……酒場か。……ざっとまあ、饂飩屋だ。それからは、見た目にも道わるで、無理に自動車を通した処で、歩行くより難儀らしいから下りたんですがね――饂飩酒場の女給も、女房さんらしいのも――その赤い一行は、さあ、何だか分らない、と言う。しかし、お小姓に、太刀のように鉄砲を持たしていれば、大将様だ。大方、魔ものか、変化にでも挨拶に行くのだろう、と言うんです。
魔ものだの、変化だのに、挨拶は変だ、と思ったが、あとで気がつくと、女連は、うわさのある怪しいことに、恐しく怯えていて、陰でも、退治るの、生捉るのとは言い憚ったものらしい。がまあ、この辺にそんなものが居るのかね。……運転手は笑っていたが、私は真面目さ。何でも、この山奥に大沼というのがある?……ありますか、お爺さん。