Classici giapponesi con furigana
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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――
炎の人――ゴッホ小伝――
三好 十郎
Leggi 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 104.035 caratteri · 207 schermate
老婆はひざまずいて身じろぎもしない。ヴィンセントのコンテが紙の上で動く。やがて、ハッキリと老婆を見、紙のシワを伸ばして、老婆の姿のりんかくの線を二本三本五本引く。……その、うつけたような、しびれたような、そして次第に熱中の中に入りこんで行きかけた青白い顔)――(暗くなる)
2 ハアグの画室
すぐに明るくなる。――
画室と言っても、居間も寝室も兼ねた粗末な裏町の一室で、そのガランとしたさまも、広さも、前のワスムの小屋に似ている。しかも、前に老婆のひざまずいていた場所にモデル女シィヌが裸体で低い台に腰かけているし、ヴィンセントが腰かけていた場所には、同じヴィンセントがイーゼルに立てかけた全紙の木炭紙に向ってシィヌを写生しているので、瞬間、前場の光景とダブる。
ただヴィンセントの絵を描く態度が、前のように弱々しい半ば無意識のものではなく、噛みつくように激しい集中的な描き方。木炭紙が破れるように強く速いタッチ。
シィヌは、前の所だけをチョット着物で蔽うて、ダラリとして掛けている。まだかなり美しいが、どこかくずれた顔や身体。長い葉巻を横ぐわえにしている。
……ヴィンセントの木炭のゴリゴリいう音。