Classici giapponesi con furigana
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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――
炎の人――ゴッホ小伝――
三好 十郎
Leggi 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 104.035 caratteri · 207 schermate
なんしろ、ちっちゃな店でね、カケの二つ三つ倒されりゃ、それでポシャツちまうような身上ですからね、へへ、今もあんた、それなんですよ。待ってあげたいなあヤマヤマだけんどさ、六十フランとなると、わしらの店では大金だからね。それがねえと毎日の仕入れも出来ねえような始末だ――
テオ (聞きとがめて)六十フラン、では、カケが溜っている――?(兄を見る)
ヴィン (すまなそうに)そうなんだ。シィヌの母や子供たちの方へも食い物をまわさなきゃならないんで――
ルノウ (ツケをテオに見せながら)しかしまあ、こちらにねえとあれば仕方がねえから、もう少し待たざあなるめえと思っていたとこでね――
テオ そう、それはすまなかった。(兄に)ちょうど、送ろうと思って五十フランをここに持って来ています。ここんとこ僕もちょっと苦しくって、今、他に持ち合せがないんだが、帰ったら都合して残りもすぐに送ります。(言いながら、五十フランを出して、おかみに渡す)
ルノウ いんごうなことを言ったようで、すみませんねえ。いいんですかあ? そんじゃまあ……助かりますよ、こいで。
ヴィン テオ、すまない。……
テオ なに、もう少し早くなにすればよかったんだが、なにしろ、僕もこれできまっただけの月給で、目下ギリギリ一杯なもんだから。