Classici giapponesi con furigana
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むもうだん
無毛談
Leggi 無毛談 (むもうだん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8319 caratteri · 17 schermate
「いゝよ。僕がとってくるから」
トン子さんは下駄を突ッかけかけて、敵意の目でジッと私の顔色をうかゞう。穏やかならぬ目つきである。
私は立腹して、
「いゝったら。僕がとってくる」
トン子さんは、とっさに蒼ざめ、キリキリ口をむすんで、顔をそむける。
「なんだって仏頂ヅラをするんだい。僕がとりに行くからいゝよ、と云われたら、ハイと答えて、すむことじゃないか」
顔をそむけたまゝ、これをきいていて、肩に怒りをあらわしてプイと振りきるように郵便箱へ駈けだして行くのである。なんとも、興ざめ、相手にするのがアサマシイ思いであった。なんという強情、ヒネクレモノ、可愛げのない奴だろう、ブンナグッてやりたいような気持だが、天性、私は女の子をブツことのできないたちで、ネチ/\ブス/\と根にもっている。
ところが、トン子さんの根にもつこと、私以上に甚しい。
私の顔を見るとたん、ブスッと怒りッ面をして、顔をそむける。クルリとふりむいて、女中部屋へバタ/\駈けこみ、ピシャリと障子をしめてしまう。
これが度かさなると、なんだか、私が口説いて追い廻して、逃げ廻られ、振られているような様子で、妹も不審な顔をしはじめてきたから、私も我慢ができなくなり、逃げこんでピシャリとしめた女中部屋の障子をあけて、