Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ばくだんたいへいき

爆弾太平記

夢野 久作

Leggi 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.653 caratteri · 98 schermate

Aozora Bunko

そこでいよいよ驚きながら、何はともあれ子供と一所に舟へ収容して、シクシク泣いている奴に様子を聞いてみると、こんな話だ。

「……ウチの父さんが昨日、この向うでドンをやっていたら、どこからか望遠鏡で覗いていた水雷艇に捕まって、釜山の警察に引っぱって行かれた。……その時にウチはメチャクチャに泣き出して、父さんの頸にカジリ付いて、イクラ叱られても離れなかった。……そうしたら警察の奥の方から出て来た紋付袴の立派な人が、ウチ達をジロジロ見て、警部さんに許してやれと云うたので、タッタ一晩、警察に寝かされただけで、きょうの正午過ぎに釈放された上に、舟まで返してもろうた。父さんは大層喜んで、お前の手柄だと云って賞めてくれた。

……そうしたら又……釜山の南浜から船に乗って、絶影島を廻ると間もなく、荒くれ男を大勢載せた、正体のわからない発動機船が一艘、どこからか出て来て、父さんを捉まえて踏んだり蹴ったりしたから、ウチもその中の一人の向う脛に噛み付いてやったら、一気に海へ蹴込まれてしもうた。……ウチの父さんは、平生から小型な、鱶捕りの短導火線弾を四ツ五ツと、舶来の器械燐寸を準備していた。