Classici giapponesi con furigana
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ばくだんたいへいき
爆弾太平記
夢野 久作
Leggi 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.653 caratteri · 98 schermate
これさえ在れば発動機船の一艘二艘、物は言わせんと云うとったのに、釜山の警察で取上げられてしもうたお蔭で負けてしもうた。それが残念で残念で仕様がない。
……そのうちに発動機船は、父さんの身体を海に投込んでウチ達の舟を曳いたまま、どこかへ行ってしもうた。その時に波の間を泳いでいたウチは直ぐに父さんの身体に取り付いて、頭を抱えながら仰向き泳ぎをして、一生懸命であの岩の上まで来たけれど、向うが絶壁で登りようがない。そのうちに汐がさして来て、岩の上が狭くなったから、どこかへ泳いで行くつもりで、父さんの耳に口を当て、「待っておいで……讐敵を取ってやるから」と云うていた。そうしたら先生が来て助けてくれた。……ウチは今年十二になる。ドンは怖くない。面白い……」
というのだ。ウン。とてもシッカリした奴なんだ。第一そういう面魂が尋常じゃなかったよ。お乳母日傘でハトポッポーなんていった奴とは育ちが違うんだからね……。
……ウンウン。そうなんだ。つまり彼等仲間の所謂「私刑」に処せられた訳だ。その紋付袴の男が誰だったか、今だに調べてもいないが、むろん調べる迄もない。林友吉の頭脳と仕事ぶりを警戒していた、釜山の有力者の一人に相違ないのだ。