Classici giapponesi con furigana
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ばくだんたいへいき
爆弾太平記
夢野 久作
Leggi 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.653 caratteri · 98 schermate
と云って満座の顔を一つ一つに見廻わしたら、一名残らず眼を白黒させていたよ。
「……しかし……あれは元来……有志連中が計画したもので……」
と隅の方から苦しそうな弁解をした者がいたので、吾輩は思わず噴飯させられた。
「……アハハ。そうでしたか。ちっとも知りませんでした。……しかし拙者が拝見したところでは、有志の連中には余り酔った者はいなかったようである。実際に泥酔して乱痴気騒ぎを演じたのは諸君ばかりのように見受けたが、違っていたか知らん。序にお尋ねするが一体、諸君は講演の第二日の報告を、何と書かれるつもりですか。参考のために承っておきたい。まさか公会堂で演説中に爆弾が破裂したとも書けまいし……困った問題ですなあ……これは……」
と冷やかしてやった。ところがコイツが一等コタエたらしいね。イキナリ、
「……ケ……怪しからん……」
と来たもんだ。眼先の見えない唐変木もあったもんだね。
「……そ……そんな事に就いては職務上、君等の干渉を受ける必要はない。君はただ訊問に答えておればいいのだ」
と頭ごなしに引っ被せて来た。……ところが又、こいつを聞くと同時に、最前から捻じれるだけ捻じれていた吾輩の神経がモウ一と捻じりキリキリ決着のところまで捻じ上ってしまったから止むを得ない。