Classici giapponesi con furigana
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ばくやくのはなかご
爆薬の花籠
海野 十三
Leggi 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 101.908 caratteri · 204 schermate
「この記事、ごらんなさい。けさミマツ曲馬団、火災をおこして焼けてしまいました」
「まあ」
房枝は、夢を見ているのではないかと、あやしんだ。
だが、手にとった新聞には、まちがいなくミマツ曲馬団が今暁二時、一大音響とともに火を出して、すっかり焼けてしまったことと、そして団員と思われる二十数名の犠牲者が、その焼跡から発見されたことが、写真まではいって報道されているのであった。
「な、なんということでしょう」
その写真には、炎々たる焔に包まれた、ミマツ曲馬団の天幕がうつっていた。夢ではないのだ。なんという不運なミマツ曲馬団であろうか。一体、この火事の原因は何であろうか。
新聞記事には“原因は目下取調中であるが、ガソリン樽が引火爆発したのではないかとの説もある”
(ガソリンの樽――そんなものはない。ガソリン樽の引火なんて、そんなことはうそだ!)
と、房枝は、はやくも、記事のあてにならないことを見やぶった。
では、一体どうしたのであろうか。
爆発するものなんか、おいてなかったはずである。しかも団員が、それがために二十数名も死んでしまうなんて、そんなひどい爆発力をもったものはないはず。