Classici giapponesi con furigana
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ぎゅうにくとばれいしょ
牛肉と馬鈴薯・酒中日記
国木田 独歩
Leggi 牛肉と馬鈴薯・酒中日記 (ぎゅうにくとばれいしょ) di 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 54.018 caratteri · 109 schermate
お徳はこう睨みつけられたとなると最早喧嘩だ、何か甚い皮肉を言いたいがお清が傍に居るので辛棒していると十八九になる増屋の御用聞が木戸の方から入て来た。増屋とは昨夜磯吉が炭を盗んだ店である。
「皆様お早う御座います」と挨拶するや、昨日まで戸外に並べてあった炭俵が一個見えないので「オヤ炭は何処へ片附けたのですか」
お徳は待ってたという調子で
「あア悉皆内へ入ちゃったよ。外へ置くとどうも物騒だからね。今の高価い炭を一片だって盗られちゃ馬鹿々々しいやね」とお源を見る、お清はお徳を睨む、お源は水を汲んで二歩三歩歩るき出したところであった。
「全く物騒ですよ、私の店では昨夜当到一俵盗すまれました」
「どうして」とお清が問うた。
「戸外に積んだまま、平時放下って置くからです」
「何炭を盗られたの」とお徳は執着くお源を見ながら聞いた。
「上等の佐倉炭です」
お源はこれ等の問答を聞きながら、歯を喰いしばって、踉蹌いて木戸の外に出た。
土間に入るやバケツを投るように置いて大急ぎで炭俵の口を開けて見た。
「まア佐倉炭だよ!」と思わず叫んだ。
お徳は老母からも細君からも、みっしり叱られた。