Classici giapponesi con furigana
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ぎゅうにくとばれいしょ
牛肉と馬鈴薯・酒中日記
国木田 独歩
Leggi 牛肉と馬鈴薯・酒中日記 (ぎゅうにくとばれいしょ) di 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 54.018 caratteri · 109 schermate
然し別に可怕しくもない。お政も今は横顔だけ自分に見せるばかり。思うに遠からず彼方向いて去って了うだろう。不思議なことには真面目にお政のことを想う時は決してその浅ましい姿など眼に浮ばないで現われる時は何時も突然である。
可愛いお露に比べてみるとお政などは何でもない。母などは更に何でもない。
五月十九日
昨夜は六兵衛が来て遅くまで飲んだ。六兵衛の言い草が面白いではないか
「お露を妻に持なせえ」
「持っても可いなあ」
「持ても可えなんチュウことは言わさん、あれほど可愛いがっておって未だ文句が有るのか」
「全くあの女は可愛いよ、何故こう可愛いだろう、ハハハハ……」
「先方でもそねえに言うてら、どうでこう先生が可愛いのか解らんチュウて」
「さようさ、私みたような男の何処が可いのかお露は無暗と可愛いがってくれるが妙だ。これは私にも解らんよ」
「そうで無えだ、先生のような人は誰でも可愛がりますぞ。お露が可愛がるのは無理が無えだ」
「ハハハハ何故や、何故や」
「何故チュウて問われると困まるが、一口に言うと先生は苦労人だ。それで居て面白ろいところがあって優しいところがあるだ。先生とこう飲んでいると私でも四十年も前の情話でも為てみたくなる、先生なら黙って聴いてくれそうに思われるだ。