Classici giapponesi con furigana
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ぼたんとうき
牡丹灯記
田中 貢太郎
Leggi 牡丹灯記 (ぼたんとうき) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7377 caratteri · 15 schermate
住職はそれから女と喬生を西門の外へ葬ったが、その後、雨曇りの日とか月の黒い晩とかには、牡丹燈を点けた少女を連れた喬生と麗卿の姿が見えて、それを見た者は重い病気になった。土地の者は懼れ戦いて、玄妙観へ行って魏法師にこの怪事を祓うてくれと頼んだ。
「わしの符は、事が起らん前なら効があるが、こうなってはなんにもならん、四明山に鉄冠道人という偉い方がおられるから、その方に頼むがいい」
土地の者は魏法師の言葉に従うて、藤葛を攀じ、渓を越えて四明山へ行った。四明山の頂上の松の下に小さな草庵があって、一人の老人が几によりかかって坐っていた。草庵の前には童子が丹頂の鶴の世話をしていた。人びとは老人の前へ行って拝をした。
「わしは、こんな処へ籠っている隠者だから、そんなことはできない、それは何かの聞き違いだろう」
人びとは玄妙観の魏法師から教えられて来たと言った。
「そうか、わしは、今年で、もう、六十年も山をおりたことはないが、饒舌の道士のために、とうとう引っぱり出されるのか」
道人は鶴の世話をしている童子を呼んで、それを伴れて山をおりかけたが、鳥の飛ぶようで追いついて行けなかった。