Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
こぶ
犬田卯短編集 一
犬田 卯
Leggi 犬田卯短編集 一 (こぶ) di 犬田 卯 (いぬたしげる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 48.259 caratteri · 96 schermate
「何しろお前、看板はかけて置くけど事業というものは何ひとつしねえで、それで役員らは毎月缺かさず給料取っているんだから……」
すると、
「事業やってねえわけでもねえけんど」と古くから組合の世話人をやっている半白の老人が弁解するように言った。「肥料の配給、雑貨の仲つぎ……。でもあれだよ、みんな組合を利用しべと思わねえから駄目なんだよ。」
「そりゃ誰も利用なんどするもんか、反対にこちとが利用されっちまア。雑貨と申せばどこかの店の棚ざらしか、三日も着ればやぶけるようなものばかりだし、肥料と申せば分析表ばかり立派で……まア、それもいいが現金販売ときては、われわれ貧乏人にゃ手が出めえ。」
「改革しなくちゃ駄目だ、あれでは……」と言ったものがある。すると森平親爺は、
「改革もへっちゃぶれも、もう出来るもんか。県連の方から融通受けた金の利子さえ払えなくて、毎期、俺たちのような下っ端の、文句のいえねえ人間の、僅かばかりの借りをいじめて、執行だ、なんだって……それでようやく一時のがれやっているけんど、いまにそれが利かなくなったら清算と来べえ。そしたら見ろっちだから、理事様らの身代百あわせたって足りやしねえから……組合員の田地田畑根こそぎ浚っても、まだまだ足りねえから……」