Classici giapponesi con furigana
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きょうかしあかちょこべえ
狂歌師赤猪口兵衛
夢野 久作
Leggi 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.418 caratteri · 79 schermate
「そこでトウトウ思案に詰まった揚句がアンタの事じゃ。いつも何かと言うと私の知恵袋にしておったアンタを、直接に松倉様に引合わせて、私とも膝をば突合わせたなら、三人寄れば何とやら、よい知恵が出まいとも限らぬ……と言う私の一生涯の知恵を絞ったドンドコドンのドン詰めの思い付きじゃが、ドウかいな。都合のよい御返事を申上げて貰うたなら一杯奢るが……」
「成る程なあ。それはドウモ……聞込み見込みなら在る処じゃない。今更言うまでもない事じゃが、あのお熊さん胴切の一件についてこの赤猪口兵衛に目を付けなさった処は、さすがに良助さんじゃ」
「チッ。又おだてる……実は私が直接にアンタの話を聞いて、それを私の聞込みにして、お目付に申上げても済む事じゃが、それではイツモの通りお前の手柄を横取りするような恰好になるけに気持が悪い……のみならず今度の一件は、模様によると日田のお金奉行を相手に取るような事になろうやら知れぬ。黒田五十五万石の浮き沈みに拘わる一か八かの勝負に落ちるかも知れぬと思うたけに、特別に念を入れた極く内々の手配りで取りかかりたい私の考えじゃ。そこでこうして御迷惑じゃが、春吉三番町の松倉様のお屋敷まで、同道して貰うた訳じゃが……」