Classici giapponesi con furigana
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きょうかしあかちょこべえ
狂歌師赤猪口兵衛
夢野 久作
Leggi 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.418 caratteri · 79 schermate
「何の何の。滅相な。アンタのように物堅う話をさっしゃると身体が縮まります。非人同然の私が、お目付様のような大層な御身分の御方にお眼にかかる事が出来れば、それだけでも肩身が広うなりまする。勿体ない話じゃ」
「断るまでもないがその代りに、お取調の模様は言う迄もない、今日お目付へお眼にかかった事までも、事件が片付かぬうちに他所へ洩らいたなら、アンタの首がないけになあ。その積りで承知して置いて貰わんと……」
「それはモウ万事心得の承知の助。アトで一杯飲ませて貰いさえすれば、首の一つや二つ何のソノじゃ……」
「冗談言いなさんな。アンタの首なら構うまいが、私の首となるとチットばかり惜しいわい」
「アハハハ。そこで一首浮かんだがな」
「ホホオ。何と……」
「これは私の心意気じゃ……
この首を熱燗十本で売りませう
損得無しの一升一生……」
「アハハ。馬鹿らしい。イヤ。何かと言ううちに向うに見えるが松倉様のお邸じゃ。あの珍竹垣から夾竹桃の覗いとる門構えじゃ。わしは役目柄ズッと入るけに、アンタはすこし遅れて、いつもの通りの物貰いの風で、人にわからん様、入んなさいや」