Classici giapponesi con furigana
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きょうかしあかちょこべえ
狂歌師赤猪口兵衛
夢野 久作
Leggi 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.418 caratteri · 79 schermate
句切れ句切れの頭の字を拾い集めると『はしかかるい』となっておるだけの袁許禁厭じゃ。ところが不思議なものでなあ。この歌を書いた渋団扇で痳疹の子供を煽いで遣るとなあ。如何な重い痳疹でも内攻も何もせずに、スウウと熱が除れるちゅうて一枚五文で飛ぶような売れ行きじゃ。昨日頼まれただけも百軒ばかり在る。世の中は何が当るやらわからん。痳疹の神様様じゃ」
「ワハハハハ。成る程なあ。痳疹の神様とかけて大目付と解く。心は、インチキがお嫌い……と言う訳かな」
「ワハハハ。謎々の名人が出て来た。昨日の儲けは帰りがけに皆飲んでしもうたが、明日は又これで飲めようぞ……ところで良助さん。この四、五日何処へ行て御座ったな」
「ほう。わしの遠方行きをどうして知って御座るかいな。誰にもわからんように行て来たつもりじゃが」
「何でもない事。タッタ今わかった」
「どうしてかいな」
「どうしてと言うて知れた事……この四、五日が間、福岡博多の何処の家にも下がっとるこの渋団扇の由来を知らんと言うからには、遠方行きにきまっとる」
「成る程なあ」
「ところで今日の用向きは何かいな。又、松倉さんの処へ来いじゃなかろうな」