Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
きょうかしあかちょこべえ
狂歌師赤猪口兵衛
夢野 久作
Leggi 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.418 caratteri · 79 schermate
「冴えた腕じゃったなあ。身構えをしておらにゃ今頃は蔵元屋のお熊さんに追付いとるかも知れん」
「ハハア。あんたと言う事を感付いとったな」
「うん。さようと見える。あれでも相当の悪党じゃったかも知れん。蔵元屋の騒動の筋書を書いた奴はコヤツじゃないかとその時に思うたなあ」
「怪我はなかったかいな」
「うん。右胴へ来た奴をチャリンと鉄砲の砲口で弾いたが、その切尖の欠けた刀を持ち直さぬうちに、十手を鍔元に引っかけて巻き落いた。真正面から組み伏せて、この頭で胸先を一当て当てながらようよう縄をかけた」
「ほおお。それはお手柄じゃった。そこで何処の牢屋へ入れなさったか」
「馬鹿な。牢へ入れたら事の破れじゃ。早縄をかけたまま横の山道へ担ぎ込んで、懐中物を取上げてみると案の定、蔵元屋の身上調べと、黒田藩のお納戸の乱脈を細かに調べ書きにしたものが、貸付証文と一緒に在ったわい」
「あっ。なる程なあ。そこまでは気付かなんだ」
「それさえ手に入れば、ほかに用事は一つもない。日田奉行をヒケラかして、俺達の前で勝手な事をし腐ったのが癪に障るばっかりじゃ。そこで彼奴から巻き落いた刀を彼奴の鼻の先に突付けたるや、大公儀の役人を何とすると、縄付まま威丈高になりおったけに、その顎骨を蹴散らかいてくれた。