Classici giapponesi con furigana
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りょうしとくすりやのはなし
猟師と薬屋の話
小川 未明
Leggi 猟師と薬屋の話 (りょうしとくすりやのはなし) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3698 caratteri · 8 schermate
二匹は、いま自分たちが、人間にねらわれているということもしらずに、楽しく遊んでいたのであります。子ぐまは、お乳を飲みあきたか、それとも、とちの実をたべあきたか、お母さんの背中に乗ったり、また、胸のあたりに飛びついたりしました。母ぐまは、それをうるさがるどころか、かわいくて、かわいくて、しかたがないというふうに、子ぐまのするままにしていたが、ときどき、自分でひっくりかえって、子ぐまを上に抱きあげ、子ぐまがぴちぴちするのを見て喜んでいたのでした。
猟師は、鉄砲のしりを肩につけて、ねらいを定めました。名人といわれるだけ、万に一つも打ちそんじはないはずです。そして、引き金をおろしかけて、ふと打つのをやめてしまいました。
「あの母ぐまを殺したら、どんなに子ぐまが悲しがるだろう。そして、晩から、あたたかなふところに抱いてもらって眠ることができない。かわいそうな殺生をばしたくない。」
こういって、猟師は、打つのをやめて、また、出直してこようと家へもどろうとしたのであります。
その途中で、知らない猟人に出あいました。その猟人もこれから山へ、くまを打ちにゆこうというのです。