Classici giapponesi con furigana
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きょうさいかていえんまんじゅつ
猿々合戦
小野 佐世男
Leggi 猿々合戦 (きょうさいかていえんまんじゅつ) di 小野 佐世男 (おのさせお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 29.526 caratteri · 61 schermate
岡の上に絢爛と不夜城の如くそびえる、銀座にもめずらしいというキャバレーカスパの豪華な入口にユニフォームも素晴しいボーイに送られて、恐る恐る肌もあらわのダンサー達の中に座をしめたのですが、なるほど、天井も高くまるでこの世のこととは思えぬ美しいキャバレーで、ありとあらゆる洋酒のビンがまるで壁の柄の如く飾られ、数人のバーテンダーが腕をまくり、よきハイボール、カクテルをいざ作らん意気込みであるのですが、この向うの霞むような広いホールに二、三人の水兵さんが、ゆらゆらと腰をゆすってマンボ踊りかなんかをやっているだけで、なるほど灯の消えたような淋しさ。そのかわり外人専門のこのキャバレーでも、美しいダンサーに取まかれるというチャンスを得たこの旅人は、何が幸せになるかわからぬといった風に、ハイボールを心地よくのみほしているのである。
「私は北海道よ」
「私は東京よ」
「ミーは大阪」
「この頃東京の盛り場は、ど――オ」
「しごく盛んで景気がいいよ」
「帰りたいわ」
「モー、サセボも駄目よ」
「不景気なんですもの、私達には休戦が一番いけないよ」
私が東京へかえるのだというと、背のすらした銀色のイヴニングをピッチリ美しい姿体に張りきらした肉感的な女性が、