Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 174.521 caratteri · 344 schermate
ていないから、あれでいいのだ、と云ったあたり、なかなかの爺さんと思わせます、たしかに文章もいいわね。漢文の素養があって、どこまでも日本文の文脈で、ああいう簡潔な文章をかいた古人は賞讚に価します。徳川後代の文章は低下してしまっています。やたらと蒔絵のようでね。馬琴なんか、うざっこいわ。プルタークは昔一寸よんで敬遠してしまって。シーザーの妻の話は、そういうのだったの、ナポレオンの母という本には、はっきり出ていず、贈賂のように見えました。
「一はりの弓」の詩、お気に入ってうれしうございます。文武両道に達してこそ真の人間ね、男というにふさわしいと思います。しかし何と其が少いでしょう。そういう人物のつきぬ味いというものは、全く名器をもっている音楽家と同じで、その音をかき鳴らし微妙なニュアンスと靭やかなつよさを味ったものは、どうにもその味を忘れかね、代えるものを見出すことは出来ません。石で云えばオパールのごくいいのね。オパールという宝石は、ダイヤモンドよりやすいものですが、光線の工合で、焔色を射出し、溶けるような緑青色を放ち、こまかい乳色と銀と紫のまだらを示し、夕やけのような桃色を示す実に飽きない石です、それはダイヤモンドのように一定の権柄を意味しないし、真珠のように女の飾りっぽくないし、うれしい石というところがあり