Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 174.521 caratteri · 344 schermate

Aozora Bunko

しかしものごとの面白さは不思議です。昨今(この四日から)わたしの毎日は、全く落付いて手紙こうして書く時間が何日おきかにあって、あとはバタバタの連続です。そちらに行くには一時頃家を出て、大体帰ると五時―六時です。何時間か待つ間に本を読みます。この頃まとまって本をよむと云ったらその時間よ。そちらに行くときがわたしの一番インテレクチュアルな時間だというのは、余り当りすぎて笑止ですね。そして、わたしの「十年一日」は近所でも通っているから「また出勤の日ですから、すみませんが」と配給うけとりをたのんでも「御苦労さまですね」とひきうけてくれます、よくお出になりますね、なんてちくりとしたことは云う人がありません。そうして軸が一つあるために、すべてが比較的まとまるのよ、家のものだって、わたしが、あしたは出勤よと云えば、それは絶対不変更となって居りますから。いい習慣がついたものね。わたしの健康だってこの軸にうけとめられて規律立つし、辛くても出かけますしね。鍛錬というのはちっと辛くてもやらなくては駄目の由(体操なんかでも)

きのうは暑い日でしたね、わたしは活躍して、きょう一日在宅なのを、どんなにうれしくたのしんでいるでしょう。