Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 120.583 caratteri · 240 schermate

Aozora Bunko

さて、きのう帰って、十日朝のお手紙頂きました。これも一つの記念的おたよりと思います。

季節としては先ず先ずね。梅雨前ということも。ことし、のみはやはり少なくないことでしょう。ことしのノミは余り皮膚とその上のものとの間が単純なのでびっくりするかもしれないわね、そして却ってとりよいかもしれません。

きのうは帰ったばかりでしたが午後から一寸丸の内まで用で出かけました。御旅行先はまだきまっていないでしょう? 二銭、一銭のこと承知いたしました。が、これは多分江場土ででも買って貰わなくては。本郷と駒込の郵便局が一つになって駒込中学にやどかりして居ります、切手類一切なしよ。こんど中央できいてみましょう。いずれにせよ調べて送れるようにしておきます。

本のことエハガキのこと、衣類のことわかりました、来週(きょうは日)水曜か木曜にそちらへ行き一まとめに運べる方法を講じ、すっかり自分で整理いたします。ナフタリンのことなども分りました。

予約ものの送先変更のこと承知いたしました。そういたしましょう、田舎暮しでは雑誌がなくなったのだからこういうものも大切です。

隆ちゃんへのたより島田へのたよりのことも定期用件のうちに加えてちゃんといたしましょう。