Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 374.755 caratteri · 745 schermate

Aozora Bunko

電車で行けるのでしょう? あっちへ行らしたことないでしょうし、この前野原の叔母さんが見えたときと同じ滞留の内容では、話の新局面――母の母たる局面がなくて、よくないだろうと思います。或はおかえりの折、熱海のそばの温泉へ一晩ぐらいおつれしてもいいかもしれないが。きっと日光はお気に入ると思います。一泊でね。伊豆山あたりへ一晩ゆくより話題となるでしょう。きょう、サロメチール買って、私の脚へよくすりこんだから、かえる迄にびっこは直さなければなりません。そして日光へでもおつれしましょう、と云っても私も知らないからたよりないようなものではあるが。

岩本の小母さんが二十四日に来られ、私たちは二十五日の夜こちらを立ち、広島で「桜」にのりかえ(午後一時何分か)二十六日の午後四時四十分東京着です。何とかして二十六日の早朝つきたいと私一流のよくばりから考えたのですが、靖国神社の特別大祭のバスがどっさり出て、汽車は大いに混むので、やはり座席の数はきまっているのにした方がよいと思い、そちらは二十七日で仕方ないことになりました。なるたけ二人一緒に会えるようにいたします、そちらでもどうぞよろしく、朝のうち参りますから。