Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 374.755 caratteri · 745 schermate

Aozora Bunko

御意見はいかがですか。非常に有機的であると思うのですが。勿論うしろがへるなんていうのよりは遙に痛快ですがね。ふき出してしまう、ユリがうしろへらして歩くなんて姿。そうでしょう?

それからもう一つ。

この間あるところで、フランス文学専門で交換学生として行く女のひとに会いました。三十前ぐらいね。その人、話の末に自分の友達に私を好きな人がいるのですって。「マア、そうですか、ありがたいことね」「ええとても崇拝しているんですのよ、そして同じ名だもんだから、あなたのが出ると、ほかの友達に『私がちょいといたずらしてみたのよ』って云っていますの、ホホホホ」私思わず「マア図々しいのね」と申しました。しかしきっと感じなかったでしょう。こういうセンスです、おどろくでしょう、そして文学です。こういうことは、今の流行作家というものの映画俳優的ありようによるのです。通俗作家=流行作家――よんでやる、これね。生きかたというものをどの位うっちゃっているのか、これが実によく語っている。私一ヶのことについて云々しているのではないのです、もっと文学のありよう、或は作家というものの生活が、おのずから一般に与えている感銘の意味でね。