Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.557 caratteri · 426 schermate
いつもあなたに心づかいおさせして御免なさい。ちゃんと落付いて養生しているか、どうか。気をせかして妙な頓服や注射なんかしはしないか。そういうことをちっとも案じて下さらないですんだら、私もどんなにうれしいでしょう。
けれども又一方からは、あなたがいつも真直な明るい視線を向けていて下すって、その眼を思ってみれば、自分の眼のなかに光がともるのも私としては深いよろこびです。私は子供らしい心持で、よろこびからこそ義務も責任もすらりとわかるというところがあります。偽善家ではない証拠かもしれないけれども。錬磨されるテムポは、人によってまちまちで資質の純、粗によってのろかったりするものです。
この伝記は下巻も出てからお送りして見ましょう、そして私は夏休むとき「ピョートル」をよんで見ます。私はこの頃自分のもっている仕合わせの質について、これ迄よりもずっと真面目に、厳粛に考えるようになりました。
私がこうやって病気して仕事も出来なくているとき、少くない人がこれ迄にない親切をつくしてくれます。真実に生活を思いやってくれます。その親切の源はどこにあるでしょう、決して名士好みのファンの心もちでない親切。