Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.557 caratteri · 426 schermate
、おかみさんとのことだって大して、不動の選択というのでもなかったらしいから。別の友人に、結婚したものかどうかと、もうきまった筈のとき相談したと云って大分ヒンシュクを受けているらしいようですし。
女の人の側として、絶対手ばなせないというわけでしたろう。そして、やっと形をつけるところまで漕ぎつけたのですから。私はこの一人の若いうしろだてというもののない勝気な女の人の人生への処しかたを眺め、いろいろと学ぶところがありました。しのぎを削るという言葉は、こういう人の無言のこういう場合にもあるものであると知りました。よくなろうという向上心で、本の話もする人にひかれ、その人と、処世上まとまった体面のある生活をつくるために、その過程に人としてひどい抜目ないこわい位のいやな人になるというのは何という悲惨でしょう。薄弱な男をつかんではなさず良人にしたてる若い女の骨折りはきつくて、全く世俗的な努力でちょっとまともに見かねます。それでもこの女のひとの場合、その男にふられた形になるよりは、成功ということで自分も満足するのでしょう。ですから、大変ね、ということは只家のものが大変ねという位のことではないわけよ。