Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.557 caratteri · 426 schermate
今は午後二時。むし暑くなりました。書いていると腕が机にはりつきます、湿度九十九パーセントよ。そちらもべたついていやなお気持でしょう。きょうのような日にお風呂の番だと嬉しいことね。
十三日には思い設けず自動車をよべたのでそれではと、何年ぶりかで青山へお参りしました。先の頃はいつも草むしり婆さんが、あの道この道と毎日まわっていて、広い道から横へ入るところにも砂利がさっぱりして居りました。もうそんなところにかける人手は足りないのね、草ボーボーで田舎の墓道のようでした。お墓そのものはきれいでしたが。いつの間にか何かの木の芽が実生から二三尺になっていて面白うございました。欅みたいな葉だったけれど。ぐるりと墓地下から青山一丁目へぬける新道が出来て、もとは墓地裏の谷間を電車が通っていたところが、カラリとした大きいカーブの一寸絵画風の新開路になりました。
その通りは一丁目の消防署の側、教会の角へ出る道と通じて居ます。そこを通って銀座へ出ました。これも何年ぶりかの銀座ですが、やっぱりいろいろとおどろきました、オリンピックで、のむものなど二種しかない、アイスクリームなんてどこにもありません。