Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.557 caratteri · 426 schermate
婦女(働くという意味の言葉が入って)十態とかいうものの一部です。こういう女たちは快く描かれています、ふっくりと肉つきもゆたかで現実の愛らしさで、ヒョロヒョロと長くて細くて何ぞというと不必要に下着や脛を出したがっていなくて。あんなデカダンスの時代にもこういう女たちはこんなにすこやかで、庶民的ユーモアをたたえていたと思われます。
きょうは計らず、雑誌みせてもらい、うれしまぎれに絵のことばかり喋って御免なさい。その雑誌にセザンヌのいい素描や何かもあって、その柔らかさ確実さ。宗達の泳いでいる水鳥の水墨といずれおとらぬ風情です。セザンヌは変りものと云われてひとに体にふれられるのを実にきらったのですって。フランス人は表情的によろこびや何かあらわそうというと、すぐ手をとる、肩をだく、互にだく、接吻する。セザンヌがそういうマンネリズムの表現をきらい、男同士のそういう感情のグニャグニャしたのをきらったというのもよくわかります。表現とジェスチュアとの区別、見さかいを失った鈍感さ、として。崇拝者の一人であるレオ・ラルギエーという人は、そのさわられぎらいのセザンヌが自然にその腕をとったりして歩いた唯一の人物らしく、ラルギエーは、それは自分がごく注意して、自分がセザンヌにさわることをよけていたからだろうと云ってかいています。