Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.557 caratteri · 426 schermate

Aozora Bunko

そして、何となしぐらついている柱たちが、うまく根つぎするよう助力してやりたいと思います。

でも面白いものね、そういう大仕事になると、動物的な絆、親子、夫婦の或面が大したものの役に立たなくなって、もっともっと高い人間らしさ理性による尺度のあてがいかたや処置しか、力とならないというのは。私は其を最近の何年間のうちに学んだわけです。こんなわけで、この頃私の手紙には、ゆるやかなリズムよりも、畳みこんだもの、かすかな苦渋というようなものが流れるわけです。そしてあなたにも人生のほこりをあびせ申すことになります。

〔欄外に〕

二十二日(月)そちらの防空演習、二十三日(火)休日、二十四日(水)林町の防空演習、二十五日(木)になります、朝行きます。

十一月二十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕

十一月二十五日

二十二日づけのお手紙をありがとうございました。夏以来、いろいろとこまかいことの含まれているお手紙で、うれしく拝見しました。そうね、いつも私のびっくり加減は、あなたに、途方もなく思われる程度ですね、事、あのひとに関すると。何故そうかと考えると、第一の原因は、私として非常に密接な、血肉的な生活の時期と結びついているものだからなのね。